みなさんは、深いお弁当箱にうまくおかずを詰められますか?
深いお弁当箱に変えてから、なぜか上手に詰められません!
このような方、すごく多いと思います!
このブログも、「深いお弁当 詰めにくい」のように検索をしてくる方が多いです。
筆者も、お弁当作りに慣れていなかった頃に深いお弁当箱を使っていて、かなり悩みました。
でも今では、どのようなお弁当箱でもそれなりに詰める事ができるようになりました。
今回は、深いお弁当箱の詰めにくい理由と具体的な解決策をご紹介します。
深いお弁当箱の詰めにくい理由
深いお弁当箱が詰めにくい理由
深いお弁当箱は、お弁当作りに慣れていてる人でも詰めにくいものです。
なぜ、難しく感じるのでしょうか?
理由は、以下の3つが考えられます。
【詰めにくい理由1】上(おかずとフタの間)に隙間ができてしまう
深さがあるお弁当箱におかず詰めると、上部(おかずとフタの間)に空間ができてしまいます。
持ち運びの時に揺れることを考えると、なるべく隙間がないようにおかずを詰めたいのに、ちょうどいい高さにおかずを詰めるのは至難の業。
高さを上手に攻略できないところが、詰めにくいと感じる理由です。
【詰めにくい理由2】おかずの収まりが悪い
深いお弁当箱だと、おかずの収まりが悪くなって、おかずの間にすき間ができてしまうことがあります。
例えば、ハンバーグの場合、浅い弁当箱なら寝かせて入ればスペースが埋まるのに、深い弁当箱では「高さを出すために」と立てて入れようとすると、今度は横に隙間ができてしまいます。
唐揚げのような形がまちまちのものを重ねる場合も、ちょうどよい高さになるよう積むのがひと手間かかります。
容量が同じお弁当箱を使っても、高さがある方が上にも横にも隙間がないように詰めるのが難しいところも理由の一つです。
【詰めにくい理由3】高さのあるおかずを準備しないといけないのが面倒
深いお弁当箱には、ある程度の高さがあるおかずを準備しないといけないのが面倒です。
浅いお弁当箱なら、横の隙間を埋めることを考えればいいのですが、深いお弁当箱は高さも考えないといけません。
例えば「春巻きはちょうど良い高さに詰められた。でも、焼売は高さがなくて凹んでいる」ということが起こります。
焼売の場合、まだ2個重ねることで解決できそうですが、おかずによっては上手くいかない事もあります。
高さを考えたおかずを準備する必要があるところに、面倒さを感じるのも理由になるでしょう。
ところで…深いとすき間ができるけれど、何が問題?
【隙間ができると…】見た目が悪くなる
すき間があると、持ち運びの振動でおかずが動くことがあります。
せっかくきれいに詰めても、中身が動いてしまったらおかずが片寄って台無しです。
【隙間ができると…】味が混ざったり、水分が出て腐りやすくなる
せっかく美味しく作っても、おかずが動いたり混ざったりすると、マズくなってしまうかもしれません。
それに、おかずが動いてぶつかると水分が出やすくなって、腐りやすくなってしまいます。
もちろん、あらかじめ水分が出ないようにおかずを作ることが大切です(※)。でも、おかず同士が動いて混ざりあわないようにすることも、腐敗防止には大事です。
(※)水分が出にくくする方法 …できるだけ、おかず同士がくっつかないようにカップやバランなどを使って仕切るだけでも、水分が出にくくなったり、他のおかずと混ざらなくなるので、腐りにくくなります。
見た目の問題だけじゃなく、衛生面でもすき間はない方がいいのね。
深いお弁当箱でも、隙間がないように詰める方法は?
隙間ができやすい深いお弁当箱ですが、どうしたら隙間なくおかずを詰めることができるのでしょうか?
具体的な方法をいくつかご紹介いたします。
深いお弁当箱にすき間なく、おかずを詰める方法
【 方法1】 乗っけ弁当のように、ご飯の上におかずを乗せる
一段のお弁当なら、ご飯の上におかずを乗せて“乗っけ弁当”にするのが一番簡単な方法です。
お弁当全体にご飯を敷き詰め、その上に揚げ物や漬物、卵焼きなどのおかずを乗せていきます。
持ち帰り弁当のお店でも、のり弁などは乗っけ弁当になっていますよね。
ご飯の量を調節することでフタとの隙間を減らせるので、シンプルで誰にでも出来る方法と言えます。
乗っけ弁当には、仕切りなしの一段のお弁当箱がおすすめです。
そぼろ弁当や豚肉の生姜焼き弁当、チキン南蛮など、濃い味付けのおかずに向いています。
また、唐揚げや魚のフライなど揚げ物や、焼き鮭など形がしっかりしたおかずも乗っけ弁当に向いています。副菜として、野菜を使ったおかずを隣に詰めれば彩りもよくなり、栄養バランスが整います。
ご飯への味移りが心配なら、ご飯との間に板海苔を敷いたり、大きめのバランや大葉を敷いたりすると良いでしょう。
【 方法2】 おかずを立てて詰める
もう一つの方法は、今まで横に寝かせていたおかずを立てて詰めるものです。
たとえば卵焼きの場合、これまで切り目(うずまき)が上にくるように入れていたのなら、縦長(側面が上)に詰めるようにします。
魚のフライやイカリングなどの揚げ物や固めのきんぴらなども、横に寝かせるのではなく立てて刺すように詰めていきます。
立てて詰めやすいおかずは、基本的には形がしっかりしていて、細長い形のおかずです。
例えば、ウインナー、ハンバーグ、野菜の肉巻き、さや付き枝豆、魚のフライ、春巻き、ゆで卵、ちくわ、かまぼこ、卵焼きなどがあります。
細長い形をいかしてそのまま縦長になるように詰めれば簡単に高さを埋めることができます。長すぎる場合には、お弁当の深さに合わせてカットして詰めましょう。飾り切りできる食材は、きれいにカットした面を上して詰めるとさらに見栄えがよくなります。
でも、おかずを立てて詰めるのって難しくない?
立てて詰めるときのコツは、垂直ではなくすこし斜めに詰めることです。
例えば、端にメインのおかずを詰めて、それに立てかける(持たれかける)ように卵焼きを置きます。
卵焼きは斜めになりますが、唐揚げに立てかけてあるので安定しますし、横に倒して詰めるより高さを出すことができます。
次のおかずは、その卵焼きに立てかけるように斜めに入れていく、これを繰り返せば見栄えと高さの両方を兼ね備えたお弁当が出来上がります。
1段のお弁当箱なら右半分にご飯を詰め、そのご飯に立てかけるようにおかずを詰めていく方法もおすすめです。この時のご飯は、あらかじめおかずと接する面を斜めにしておくと、おかずが詰めやすくなります。
【 方法3】 短いおかずはピックで連ねてから詰める
おかずによっては、お弁当の深さよりも短い場合があります。
例えば、ミニトマトやうずらの卵。これらの食材は、固さがあり形がしっかりしているのでお弁当に詰めやすいのですが、高さがありません。
浅いお弁当箱ならそのままで隙間埋めに使えますが、深いお弁当箱だとフタとの間に隙間が出来てしまいます。
そこで、便利なのが長めのピック(串)を使った方法です。
ミニトマトを2~3個(もしくは、ミニトマトと他のおかず一緒に)、長めのピックに刺してお弁当に詰める方法です。
うずらの卵やむき枝豆、また茹でたエビや肉団子にも応用できます。
ただし、2種類の食材を1つのピックに刺したとしても、深いお弁当箱では下になる食材が隠れてしまいます。彩り用にミニトマトとうずらの卵を一緒にピックで刺しても、下にした食材は見えません。
彩りになるような、見せたいおかずは上に持ってきましょう。
【 方法4】 おかずを重ねる
1段のお弁当箱なら、仕切りやご飯に立てかけることで高さを出すことができますが、2段のお弁当箱の場合、おかずを斜め掛けすることが難しい場合があります。
そんなときに有効なのが、“おかずを上下に重ねる”という方法です。
同じおかずを重ねる場合もありますし、違うおかずを上下に重ねることもあります。
上下が同じおかずの場合、味の組み合わせを考える必要がありません。ただ重ねるだけで良いので、初心者さんにも真似しやすい方法です。
上下が別のおかずの場合は、味や彩りの組み合わせを考える必要があります。
あまりにも味の食べ合わせが悪いおかずを重ねる訳にはいきません。
極端な話ですが、ブリの照り焼きの上に缶詰のチェリーを乗せたら、味が混ざってどちらもおいしくなくなってしまうことでしょう。
いくら高さを出せるからと言っても、味の組み合わせには考えないと!
でも、“違うおかずを重ねる”方法には、メリットもあります。
それは、彩りの良いお弁当を作りやすいという事。
お弁当のおかずは、お肉や揚げ物、しょうゆやタレなどで茶色いおかずが多くなりがちです。
でも深さのあるお弁当箱なら、茶色いおかずの上に彩り用のおかずを乗せるスペースがあるので、カラフルなお弁当を作りやすいというメリットがあります。
例えば、焼いたお肉(茶色)の上に、3色ピーマン炒め(赤・黄・緑)を乗せると、茶色だけよりも彩りが良く美味しそうな仕上がりになります。
【まとめ】深いお弁当箱は詰めにくい!だけど、工夫する方法はある
深さのあるお弁当は、たしかにおかずを詰めにくいと思います。
その理由は、3つあるとご紹介しました。
深いお弁当は、ちょっと気を付けないと隙間ができがちです。
では、隙間ができると何がそんなに問題なのでしょうか。
見た目の面でも、味の面でも、さらに衛生面からも、隙間なくおかずを詰めていく必要がありますね。
その隙間を埋めるために、深いお弁当箱でできる工夫とは何でしょうか。それが以下の3つです。
おかずを立てて詰めたり、重ねたりする工夫で、お弁当の深さを攻略して素敵なお弁当に仕上げることができます。
毎日のお弁当時間を楽しく過ごせるように、そして作るときも悩まないように、ちょっとした工夫をしていきましょう!
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